WEBサーバーのコンテナをデプロイする
事前準備
コンテナサービスは東日本リージョン3に対応しています。まずはリージョンとゾーンを有効化します。
リージョンの確認
IDCFクラウドにログイン後、コンピュートサービスに進みます。上部メニューにて「東日本リージョン3」が表示されていれば既に利用できる状態です。
もし他のリージョンが表示されていてれば、上部メニューから「東日本リージョン3」を選択し、東日本リージョン3の「申し込む」を実行してください。申し込み後、東日本リージョン3の「クラウドコンソール」に進んでください。

ゾーンの確認
コンピュートサービスの左メニューから「ゾーン」を選択すると、現在有効になっているゾーンを確認できます。
この例ではvoltゾーンが有効化しており、コンテナサービスからvoltゾーンが利用できます。もしampereゾーンも利用する場合は「無効」ボタンから「有効にする」にて有効化可能です。

コンテナサービスの申し込み
トップメニューにて「コンテナ」サービスを選択し、「申し込む」を実行してください。
クラスターを作成する
IDCFクラウド上にKubernetesクラスターを作成します。
- IDCFクラウドにログインし、「コンテナ」サービスを選択します。
- 「コンテナコンソール」を選択するとコンテナコンソールに遷移します。

- ダッシュボードの中央にある「作成」ボタンをクリックします。

- 「RKE2/K3s」の「IDCFクラウド」を選択します。

- クラスター作成画面で必要な設定項目を入力し、「作成」を選択します。


- コンピュートサービスにて自動でVM作成が開始し、クラスターのプロビジョニングが完了すると(通常5-10分程度)、クラスターの状態が Active になります。
設定項目について
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| Cluster名 | 作成するクラスターの任意の名前を指定します。 |
| NodePool | 各種ノードプールの設定を行います。 |
| Cluster設定 | 作成するクラスターの各種設定を行います。 |
NodePool 設定
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| Pool名 | ノードプールの任意の名前を指定します。 |
| Machine数 | ノードプールのノード数を指定します。 |
| Role | ノードプールをどの役割で利用するかを指定します。 |
| リージョン | 作成するVMのリージョンを指定します。 ※コンテナサービスは東日本リージョン3に対応しています。 |
| ゾーン | 作成するVMのゾーンを指定します。 |
| マシンタイプ | 作成するVMのマシンタイプを指定します。 |
| ルートディスクサイズ | 作成するVMのルートディスクのサイズを指定します。 ※現在変更できません。 |
| テンプレート | 作成するVMのノードテンプレートを指定します。 ※基本的には最新バージョンのテンプレートを選択してください。 |
| ネットワーク / デフォルトネットワーク | 作成するVMのネットワークを指定します。 |
Cluster 設定
構築するクラスターの各種設定を行います。
IDCFクラウド の API Key および Secret Key を設定します。
- クラスター作成画面のメニューから「Add-on: IDCF Cloud」を選択します。
- クラウドコンソールの「API」画面から
API Key,Secret Keyをそれぞれ取得し、「Add-on: IDCF Cloud」の編集画面から各キーを設定します。

コンテナをデプロイする
- 状態が Active になったら作成したクラスターの「Explore」を選択し、クラスターダッシュボードに移動します。

次に、作成したクラスターに nginx のコンテナをデプロイし、ロードバランサー経由で接続できるよう設定します。
- クラスターダッシュボードの左メニューから「Workload」に移動し、「作成」を選択します。

- 作成のページにて「Deployment」を選択します。

- こちらを参照して、デプロイするWebサーバーのコンテナの情報を入力し、「作成」を選択します。

- 作成すると「Deployment」の一覧にワークロードが表示され、問題なく起動できた場合は状態が Active になります。

ロードバランサーを指定した場合、コンピュートサービスにてパブリックIPアドレスを取得し、ファイアウォール(指定ポートをAny許可)とロードバランサーの設定を自動で構成します。
「Deployment」から作成したワークロードに遷移し、「Endpoints」の
80/TCPをクリックするとロードバランサー経由でnginxのコンテナに接続できます。


以上で、Webサーバーのコンテナのデプロイは完了です。
Deployment の設定項目について
nginx を利用したWebサーバーのコンテナをデプロイする場合の設定例となります。
| 項目名 | 説明 | 設定値 |
|---|---|---|
| Namespace | デプロイ先のNamespaceを指定します。 | Default |
| 名前 | 作成するワークロードの名前を指定します。 | 任意 |
| 詳細情報 | 任意のメモ欄としてテキストを入力できます。 | 任意 |
| レプリカ | 作成するレプリカ(Pod)の数を指定します。 | 1 |
コンテナ
Pod内のコンテナの設定を行います。
Pod内に複数のコンテナを持つ場合は、Container を追加 からコンテナの追加が可能です。ここでは、1Pod1コンテナとして設定します。
| 項目名 | 説明 | 設定値 |
|---|---|---|
| Container 名 | 各コンテナの名前を指定します。 | 任意 |
| Container イメージ | 参照するコンテナイメージを指定します。 ※デフォルトでは DockerHub を参照します。 | nginx |
「Port または Service を追加」を選択し、ロードバランサーの設定を行います。

| 項目名 | 説明 | 設定値 |
|---|---|---|
| Service Type | 作成する Service のタイプを指定します。 | Load Balancer |
| 名前 | 作成する Service の名前を指定します。 | 任意 |
| Private Container Port | コンテナ側のポート番号を指定します | 80 |
| プロトコル | TCP か UDP を選択します。 ※IDCFクラウド コンテナでは TCP のみ対応しています。 | TCP |
| Listening Port | 外部に公開するポート番号を指定します。 | 80 |
その他の情報について
クイックスタート以外にも、IDCFクラウド コンテナサービスの各種機能について、本ドキュメントの別ページもご確認ください。
また、FAQもご用意しておりますので、コンテナサービス ヘルプサイトからご確認ください。
クラウドコンソール上からお問い合わせやご質問も可能です。