Webサイトの本番環境を構築したい(Web1台構成)
仮想マシン1台の構成でWebサイト(Apache httpd)の環境を構築します。
目次

1. 仮想マシンの作成
- IDCFクラウドにログインし、クラウドコンソールのトップページのサービス一覧から[コンピュート]をクリックします。

- 「仮想マシン」画面で、[仮想マシン作成]をクリックします。

- 「仮想マシン作成」画面で、次のように設定します。
| 項目 | 設定内容 |
| マシンタイプ | Light.S1 |
| イメージ(テンプレート) | 標準テンプレート - Rocky Linux 9.4 64-bit |
| ボリューム | データディスクなし(空欄のまま) |
| SSH Key | ※注1 |
| 仮想マシン台数 | 1台 |
| ネットワークインターフェース | ※注2 |
| 詳細情報 - マシン名 | web01 |
| 詳細情報 - グループ | (なし) |
- ※注1: SSH Keyの項目は、SSH秘密鍵を未作成の場合は[作成]を選択し、生成された秘密鍵をローカルPCに保存します。詳しくは「めちゃ楽ガイド」6ページの手順3をご参照ください。
- ※注2: ご利用のアカウントによってネットワークインターフェースとして選択できるゾーン名が異なります。普段お使いのゾーン名をご選択ください。
- 設定後、画面下部の[確認画面へ]をクリックします。

- 確認画面で設定内容を確認し、画面下部の[作成]をクリックします。

- 「仮想マシン」画面に「web01」の仮想マシンが追加されます。

2. ネットワークの設定(ファイアウォールとポートフォワードの設定)
- 左メニューより[IPアドレス]を選択し、「IPアドレス」画面で表示されているIPアドレス名をクリックします。

- IPアドレスの設定画面で、[ファイアウォール]を選択し、SSH用とHTTP用のポートを設定します。
1行ごとに指定して[+]をクリックすると、指定したポートが追加されます。
「ソースCIDR」の欄はプルダウンメニューから項目を選択すると自動的にIPアドレスが表示されます。
また「タイプ」の欄で公開したいサービス名を指定すると、対応するポート番号が自動的にセットされ、タイプは「TCP」となります。
| コメント | ソースCIDR | タイプ | ポートレンジ |
| HTTP | Any | HTTP | 80 |
| SSH | My IP | SSH | 22 |

- 続いてポートフォワードの設定をします。
[ポートフォワード]を選択し、以下のようにSSH用とHTTP用のポートを設定します。
1行ごとに指定して[+]をクリックしすると、指定したポートが追加されます。
パブリックポートとプライベートポートは実際に利用するポート番号を入力します。
仮想マシンには、先程作成した仮想マシン「web01」を指定します。
| コメント | パブリックポート | プライベートポート | 仮想マシン |
| HTTP | HTTP | 80 | web01 |
| SSH | SSH | 22 | web01 |

3. 仮想マシンへのアクセス
- ターミナルソフトを起動し、手順「2. ネットワークの設定」で設定したIPアドレスを指定してアクセスします。ここでは、TeraTermを例にご説明します。

- ユーザー名に「root」を指定し、パスフレーズは空欄のままにしておきます。「RSA/DSA/ECDSA/ED25519鍵を使う」にチェックを入れ、あらかじめ保存したSSH秘密鍵のファイルを選択します。最後に[OK]をクリックします。

- 初回アクセス時、下記のようなセキュリティ警告が表示される場合があります。内容を確認の上、[続行]をクリックします。

- 仮想マシン「web01」にrootとしてログインしたことを確認します。

4. Webサイト環境構築
- 仮想マシン「web01」にて、下記コマンドを実行し、Apache httpdをインストールします。
# dnf -y update # dnf -y install httpd - httpdがインストールされたこと、Apache httpdのバージョンを確認します。
# httpd –version Server version: Apache/2.4.62 (Rocky Linux) Server built: Aug 3 2024 00:00:00 - 仮想マシン起動時に、自動的にApache httpdを起動したい場合、下記コマンドで設定します。
# systemctl enable httpd.service Created symlink /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/httpd.service → /usr/lib/systemd/system/httpd.service. - Apache httpdを起動します。
# systemctl start httpd.service - Apache httpdを起動したことを確認します。
以下のようにActive: active (running)と表示されることを確認します。# systemctl status httpd.service ● httpd.service - The Apache HTTP Server Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/httpd.service; enabled; preset: disabled) Active: active (running) since Fri 2024-11-22 11:19:07 JST; 21s ago - 仮想マシン内のファイアウォール設定が必要なので、まずは許可されているservicesを確認します。
# firewall-cmd --list-all public (active) target: default icmp-block-inversion: no interfaces: ens160 sources: services: cockpit dhcpv6-client ssh ports: protocols: forward: yes masquerade: no forward-ports: source-ports: icmp-blocks: rich rules: - httpが許可されていないので、設定を追加します。
# firewall-cmd --add-service=http --permanent success - 設定の反映をするため下記のコマンドを実行します。
# firewall-cmd --reload success - ファイアウォール設定でhttpが許可されたことを確認します。以下のようにservicesの項目にhttpが含まれることを確認します。
# firewall-cmd --list-all public (active) target: default icmp-block-inversion: no interfaces: ens160 sources: services: cockpit dhcpv6-client http ssh ports: protocols: forward: yes masquerade: no forward-ports: source-ports: icmp-blocks - 手順「2. ネットワークの設定」で設定したIPアドレスをブラウザで確認すると、Apache httpdの画面が表示されます。
